「あれ、また非公開になってる……?」
そう思って調べ始めたあなた、私も同じ気持ちでした。
2024年の大騒動でいったん非公開になった「歌ってみた」が、2026年1月にようやく復活したと思ったら、今度はちゃんみなさんの楽曲カバーがまた見られなくなっている。
「何があったの?」「にじさんじとちゃんみなさんがもめてるの?」と、SNS上でも混乱の声が相次いでいます。
ただ、この騒動は実は複数の出来事が時系列でごちゃ混ぜになっているのが混乱の正体です。
今回はその流れをひとつひとつ整理して、「結局どういうことなの?」という疑問にお答えしていきます。
にじさんじ「歌ってみた」が非公開になった理由をひと言で説明すると?
結論から先にお伝えします。
2024年の非公開は、外部クリエイターによる犯罪行為が発端で、被害者を守るための緊急措置でした。
そして2026年2月の再非公開は、それとは全く別の話で、ちゃんみなさん側の楽曲権利に関する対応によるものとみられています。
ひとつの事件が続いているのではなく、別々の出来事が重なっているという点が、この騒動を複雑に見せている最大の理由です。
ここさえ理解しておけば、ずいぶんスッキリします。
では、順を追って詳しく見ていきましょう。
2024年9月:外部クリエイターによる権利侵害事件が発端
突然の大規模非公開は、2024年9月に始まりました。
あの日、SNSが一気にざわついたのを覚えている方も多いのではないでしょうか。
発覚のきっかけ:暴露配信で明らかになった不祥事の全容
事件の発端となったのは、暴露系 YouTuber・コレコレさんによる2024年9月1日の配信でした。
その場で、ANYCOLORとも取引のあったフリーランスの音楽家・YAB(藪中利樹)さんが、にじさんじライバーとされる人物の容姿を無断で撮影し、誹謗中傷の文言を添えた形で第三者に送りつけていたことが告発されます。
さらに、ライバーの身体に対する不法な有形力の行使があった疑いも浮上しました。
YABさんはサウンドエンジニアとして、レコーディングやミキシング・マスタリングを数多く手がけてきた人物。
業界内で信頼されていたクリエイターが当事者だったことで、ファンだけでなく業界全体に衝撃が走りました。
翌9月2日にANYCOLOR株式会社が公式声明を発表。
刑事事件化も視野に入れ、対象者との契約解除と、秘密保持義務違反・プライバシー権侵害を理由とした法的措置に踏み切ることを明らかにしました。
ANYCOLORの対応:60曲以上の「歌ってみた」が一斉非公開に
事件発覚を受け、ANYCOLORが即座に下した判断が「関連コンテンツの一斉非公開」でした。
対象となったのは、YABさんが楽曲制作(レコーディング・ミキシング・マスタリングなど)に関与した「歌ってみた」動画やライブ映像など。
その数、60曲以上にのぼりました。
にじさんじENも影響を受け、国内外のファンが「推しの歌ってみたが消えた」と声をあげる事態に。
不破湊さん×三枝明那さんの「怪物」カバー、森中花咲さんの「しかばねの踊り」など、長年愛されてきた動画が次々と姿を消しました。
「なんでコンテンツまで巻き込まれるの?」と思ったファンも多かったはず。
その疑問には、次のセクションで答えます。
非公開の真の目的は「被害者保護」だった
非公開と聞くと「問題のあるコンテンツだから消された」と受け取りがちですが、今回はまったく違います。
ANYCOLORが公式に明示した理由は、被害者を守るためでした。
コンテンツ自体に問題はない——公式の見解を正確に読み解く
ANYCOLOR公式の発表には、はっきりこう記されています。
「これらのコンテンツ自体には罪はなく、コンテンツが当社所属ライバー及びファンの皆様にとって大切なものであることは認識しており、今後の対応を検討しております」
動画そのものに問題があったわけではありません。
クリエイターが起こした行為と、そのクリエイターが関与したコンテンツは、まったく別の話として丁寧に整理されていました。
被害者を詮索させないための措置だった理由
では、なぜ問題のないコンテンツを非公開にする必要があったのか。
理由は「クレジット」にあります。
動画の概要欄やクレジットには、制作に携わったスタッフの名前が記載されていることがほとんどです。
その情報をたどることで、被害者が誰なのかを特定しようとする動きが出てくる可能性がありました。
ANYCOLORも公式で「被害者の詮索につながるような投稿は控えていただき、既に投稿されたものは削除していただくよう」と繰り返し呼びかけています。
つまり、コンテンツを非公開にしたのは動画が悪いからではなく、被害を受けたライバーへの二次被害を防ぐための緊急措置だったということです。
この背景を知らずに「にじさんじが動画を消した」と切り取られると、印象がまるで変わってしまう。
だからこそ、ここは丁寧に押さえておきたいポイントです。
2025年末〜2026年1月:ついに再公開へ向けて動き出す
非公開から約1年3か月。
ファンからの「戻ってきてほしい」という声は、ずっと続いていました。
ANYCOLORが再公開を発表した経緯と公式の説明
2025年12月29日、ANYCOLORから「動画コンテンツ再公開についてのお知らせ」が発表されます。
その理由として公式が挙げたのは、主に3点です。
- コンテンツ自体に問題はないという考えに基づくこと
- ファン・ライバー双方から再公開の要望が多数寄せられていたこと
- 被害者保護の観点から適切な処理(一部クレジット削除・チャット欄の整理)を施したこと
これだけの時間をかけて、しっかりと対策を施した上での再公開でした。
2026年1月6日から順次復活——ファン・ライバーの反応は?
再公開は2026年1月6日以降、各 YouTube チャンネルで順次スタート。
森中花咲さんが「しかばねの踊り」など複数の歌ってみたが復活したことを報告し、フミさんも再生リストを公開。
不破湊さんも「怪物」など6本の復活を自身のXでお知らせしました。
コメント欄には「おかえり!」「ずっと待ってた」「また聴けて泣いてる」の声があふれ、久しぶりに明るいニュースとして界隈が沸きました。
卒業済みのメンバーの声が残る動画まで復活したことで、「にじさんじの歴史が戻ってきた」と表現するファンも多かったです。
私もその気持ち、すごくわかる気がします。
復活したのに「また非公開」?2026年2月に起きた新たな問題
ようやく落ち着いたと思ったら、また動画が消えた。
「どういうこと!?」と思ったファンも多いはずで、私も最初は正直混乱しました。
2024年の事件とは別件!ちゃんみな楽曲だけ非公開が続く理由
2026年2月27〜28日、今度はChroNoiRさんや戌亥とこさん、緑仙さんなど複数のライバーが自身の X(旧 Twitter)にて、「権利者のご意向により、一部の歌ってみた動画を非公開にいたしました」と相次いで投稿しました。
非公開になったのは、ちゃんみなさんの楽曲をカバーした「歌ってみた」動画です。
ChroNoiRの「華奢なリップ」カバーなどが対象で、2024年の事件とはまったく無関係の話として整理する必要があります。
2024年の非公開は「外部クリエイターによる犯罪行為への対応」でしたが、今回は「楽曲の権利者側の意向」によるもの。
主語がまるで違います。
レーベル移籍・権利方針の変化が原因とされる背景
では、なぜちゃんみなさんの楽曲だけがこのタイミングで非公開になったのでしょうか。
現時点では公式からの正式なコメントは出ていません。
ただ、ネット上の考察でもっとも有力視されているのが、ちゃんみなさんのレーベル移籍に関連した権利整理です。
ちゃんみなさんは2023年に自身で「NO LABEL MUSIC」を設立。
2025年にはそのレーベルを携えてソニー・ミュージックレーベルズへ移籍しています。
さらに2026年1月1日には、新たなセルフプロデュース型レーベル「NO LABEL ARTISTS」の設立も発表されました。
音楽業界では、レーベルの移行や再編によって楽曲の権利の所在が整理し直されるケースがよくあります。
以前は問題なく許諾されていたカバーが、権利の移行タイミングでいったん使用不可になる——これは業界的にはそこまで珍しいことではないそうです。
あくまで推測の域は出ませんが、「にじさんじとちゃんみなさんがトラブルになった」という話ではなく、権利整理の手続き上の問題と考えるほうが自然だと私は思っています。
事件や非公開騒動をめぐる誤解と注意点
この一連の流れを追っていて感じるのは、情報の断片がSNSで飛び交うことで、「何かひどいことが起きた」という印象だけが先走りやすいということです。
「2024年の盗撮事件」と「2026年2月の非公開」は全く別の話
整理すると、こういうことになります。
| 時期 | 出来事 | 原因 |
|---|---|---|
| 2024年9月 | 60曲以上が一斉非公開 | 外部クリエイターYABさんによる犯罪行為・被害者保護のための措置 |
| 2026年1月6日 | 動画が順次復活 | ANYCOLOR公式が再公開を決定(被害者保護の処理を施した上で) |
| 2026年2月27〜28日 | ちゃんみな楽曲のカバーが非公開に | 楽曲権利者(ちゃんみなさん側)の意向によるもの |
この3つはそれぞれ独立した出来事です。
「またにじさんじが何かやらかした」という見方は、事実とは異なります。
にじさんじとちゃんみなが対立しているという証拠はない
X上では「ちゃんみなさんとにじさんじがもめている」という憶測も広がりましたが、それを裏付ける公式の発表は現時点では何もありません。
各ライバーが非公開をお知らせした投稿でも、ファンへの感謝と「権利者の意向」という説明にとどまっており、対立をうかがわせる表現はどこにもありませんでした。
音楽の権利問題は非常に複雑で、アーティストが自分の楽曲の使われ方をコントロールしたいと思うのは当然のことです。
ちゃんみなさんのように「才能を殺さない」を体現してきたアーティストだからこそ、自分の音楽に対して誰よりも真剣なのは想像にかたくない。
誰かを悪者にするのではなく、それぞれの立場を尊重しながら続報を待つのが一番だと思います。
現在の状況と今後の見通しまとめ
2026年3月現在の状況を整理すると、こうなります。
- 2024年事件に関連した動画:再公開ほぼ完了
- ちゃんみな楽曲カバー:非公開継続中(権利者の意向、公式発表なし)
今後については、いくつかの可能性が考えられます。
権利者側との調整が進み、使用許諾が改めて下りれば再公開となる可能性はあります。
一方で、方針変更が恒久的なものであれば、再公開されない可能性もゼロではありません。
どちらに転ぶかは現時点では不明で、続報を待つしかない状況です。
ただ、ライバーたちは「これからもいっぱい歌うね」と前向きなメッセージを届けてくれています。
歌ってみた文化が終わったわけでも、にじさんじの音楽活動が縮小しているわけでもありません。
まとめ
今回の「にじさんじ歌ってみた非公開問題」は、時系列を整理するとかなりスッキリします。
- 2024年9月: 外部クリエイター・YABさんによる盗撮・権利侵害が発覚。被害者保護を目的に60曲以上が非公開に
- コンテンツ自体に罪はない: ANYCOLORが公式に明言。動画ではなく、クリエイターの行為が問題だった
- 2026年1月6日: 適切な処理(クレジット削除・チャット整理)を経て、動画が順次復活
- 2026年2月: ちゃんみな楽曲カバーが「権利者の意向」により再び非公開に。2024年の事件とは別件
- 対立の証拠はない: にじさんじとちゃんみなさんがトラブルになったわけではなく、レーベル移籍に伴う権利整理の影響とみられる
- 現在進行中: YABさんへの法的対応は引き続き進行中。ちゃんみな楽曲の再公開については続報待ちの状態
こうやって並べてみると、「にじさんじがまた何かやった」ではなく、複数の出来事がそれぞれ別々の事情で動いているということが見えてきます。
SNSでは断片的な情報が飛び交いがちですが、「誰が悪い」という構図に乗っからず、事実ベースで見ていく姿勢が大切だなと改めて感じました。
推しの歌声がまた聴ける日を、焦らず待ちましょう。

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