特茶のCMを見て、「え、なんでひざ?」と一瞬止まってしまった人、私だけじゃないはずです(笑)。
ひじを指差しながら「ひざ!」と言うあのシーン、何度見ても意味不明で。
思わず「特茶 CM ひざ 意味」って検索してしまいました(汗)。
調べてみたら、あの「ひざ」には元ネタがちゃんとあって、しかもそれが懐かしすぎる昭和のひっかけクイズだと判明!
この記事では、特茶CMの「ひざ」が何を意味しているのか、元ネタの10回クイズのしくみ、そしてなぜ意味不明に感じてしまうのかをまとめて解説していきます。
特茶CMで「ひざ」が出てくる意味は?先に結論をお伝えします
「ひざ」の意味が気になって来てくださった方のために、まず結論だけ先にお伝えします。
「ひざ」の元ネタは、昭和に大ヒットした「10回クイズ」というひっかけ遊びです。
「ピザ」と10回繰り返したあとに「ひじを指差してここは?」と聞くと、脳がピザにひっぱられて「ひざ!」と答えてしまう、あのクイズのことです。
今回の特茶CMは、「特茶」を10回言わせたあとに「10本買うと、1本もらえるのは?」と質問するという構造で、上白石萌音さんが10回クイズのパターンを思い出してしまい、ひじを指しながら「ひざ!」と答えてしまうというオチになっています。
つまり、「ひざ」は言い間違いでも、バグでも、おかしな演出でもなく、きちんと計算された「元ネタあり」の表現なんですよね。
「あ〜!あのクイズか!」と思った方は、おそらく昭和・平成生まれの方(笑)。
知らなかった方は、これを読んでスッキリしていってください!
10回クイズとは何か?「ピザでひざ」のしくみをおさらい
10回クイズを知らなかった、あるいは「そういえばそんなのあったような…」という方のために、まずはしくみをおさらいしておきます。
読めば「なるほど、だから特茶CMにつながるのか」とすっと腑に落ちるはずです。
ピザを10回言うとなぜひじを指してひざと言ってしまうのか
10回クイズの代表的な流れはこうです。
出題者「ピザって10回言って!」
回答者「ピザ、ピザ、ピザ…(10回)」
出題者「(ひじを指差して)じゃあここは?」
回答者「ひざ!」
出題者「ちがーう!正解はひじ!」
こう書くと、「え、わかるじゃん」と思う方もいるかもしれません。
でも実際にやられると、ほぼ間違えます(断言)。
なぜかというと、「ピザ」を繰り返すことで脳がずっと「ざ」という音を意識し続けているからです。
そこにひじを見せられると、「ひ…ざ?」という流れで「ひざ」という言葉が自然に浮かんでしまう。
「ひじ」より「ひざ」のほうが音の響きがピザに近いうえに、ひざもひじも体の関節という共通点があるので、余計にひっかかりやすいんです。
本当によくできたひっかけだと思います。
間違えるのは頭が悪いからじゃない、プライミング効果のせい
「こんな簡単なのに間違えるの、ちょっと恥ずかしい…」と思った方、安心してください。
これは頭の良し悪しとは関係なく、脳の自然な反応が引き起こす現象です。
心理学では「プライミング効果」と呼ばれています。
プライミング効果というのは、直前に見たり聞いたりした情報が、次の判断に影響を与える脳のはたらきのこと。
「ピザ」を10回聞かされた脳は、いわば「ピザモード」になっています。
そこで次の質問に答えようとすると、ピザと音が似ている「ひざ」が真っ先に浮かんでしまうわけです。
むしろ、この現象がすんなり起きるほうが、脳が正常に機能している証拠とも言えます。
「引っかかった=失敗」ではなく「引っかかった=正常な脳の反応」です(笑)。
特茶CMの流れを整理するとひざの意味がすんなりわかってくる
実際のCMがどんな流れになっているかを確認しておきましょう。
CMを見た後でも「あれってどういうこと?」と疑問が残った方は、ここで整理するとスッキリするはずです。
このCMは「特茶研究所 10回クイズ」篇というタイトルで、2026年4月6日にサントリー公式チャンネルで公開されました。
研究所のようなセットで、白衣を着た本木雅弘さんが登場。
上白石萌音さんに向かって「特茶って10回言ってみて?」と問いかけるところから始まります。
上白石さんが「特茶、特茶、特茶…」と繰り返していくと、本木さんが「10本買うと、1本もらえるのは?」と質問します。
正解は当然「特茶(のキャンペーン)」です。
ところが上白石さん、10回言わせるという流れで10回クイズを連想してしまい、ひじを指しながら「ひざ!」と答えてしまう……というのがオチです。
「なんでひじを指してひざって言ってるの?」という疑問はここから生まれていたんですよね。
質問の答えは「特茶」なのに、10回クイズのパターンが頭に浮かんでしまったがために、まったく違う答えが出てきてしまったということです。
ひじを指差しながらひざと言うのはなぜ?二重のひっかけに注目
ここ、競合記事がわりとスルーしているポイントなんですが、私はここがこのCMで一番おもしろいと思っています。
今回の特茶CMは、ひっかけが二重構造になっているんです。
通常のピザ10回クイズは「ピザ→ひざ」という一重のひっかけですよね。
でも特茶CMの構造はもう一段階ある。
| ひっかけの層 | 内容 |
|---|---|
| 一重目 | 「特茶」を10回言わせ、10回クイズのムードを漂わせる |
| 二重目 | 上白石さんが「10回クイズ=ピザでひざ」を連想し、ひざと答えてしまう |
つまり、特茶の音で引っかけるのではなく、「10回クイズというフォーマット自体」で引っかけているわけです。
上白石さんは10回クイズのパターンを知っていたがゆえに、そのパターンのオチ(ひざ)を先読みしてしまった。
知っている人がより引っかかりやすい、という構造がこのCMの面白さの核心なんですよね。
懐かしのクイズを知っている世代ほど爆笑できる仕掛けになっているわけで、これはなかなか考えられてるな〜と感心してしまいました。
10回クイズを知らない世代には「意味不明」に見えるのが当然だった
特茶CMを見て「意味不明」と感じた人が多かったのも、実はよく分かります。
10回クイズを知っているかどうかで、このCMの見え方がまったく変わるからです。
知っている人には「あ〜!あのクイズの元ネタね!笑笑」で即解決。
知らない人には「なんでひじを指してひざって言うの?意味不明すぎる」で終わります。
映画で例えるなら、「前作を見ていない続編」みたいな感覚に近い。
前提を知っている人には伝わるけど、知らない人には文脈ごと抜け落ちてしまう。
10回クイズは1980年代後半から1990年代に大流行したひっかけクイズなので、当時の記憶がある40代〜50代には「懐かしい!」とすぐにわかります。
でも今の20代には、そもそも10回クイズ自体を経験したことがない世代も多い。
SNSで「意味不明」「なんで?」という反応が広がったのも、ある意味でこのCMが「世代ギャップを可視化したコンテンツ」になったから、とも言えます。
「わからないから調べる」という行動を自然に引き出している時点で、広告としてはかなり成功していると思うんですよね。
昭和に爆発的に流行ったひっかけクイズ、どうして令和のCMに使われたの?
「そもそも10回クイズって昔のネタじゃないの?なんで今ごろ?」と思う方もいるかもしれません。
これが意外と深い話なんですよ。
1987年ラジオから「笑っていいとも!」まで広まった経緯
10回クイズが日本で広まったのは、1987年秋のことです。
ニッポン放送のラジオ番組「鴻上尚史のオールナイトニッポン」で紹介されたのがきっかけ。
翌1988年1月には番組本「10回クイズちがうね」(扶桑社)が出版されて、一気に火がついた。
そのあとフジテレビの「笑っていいとも!」をはじめ、さまざまな番組でコーナー化されて全国に広まっていきます。
ブームのピークは1988年前後で、その後はいったん沈静化しましたが、昭和・平成生まれには記憶に残り続けた、いわば「みんながどこかで通った道」なんですよね。
懐かしいネタが今の視聴者にウケたSNSの反応
Xでは、CMが公開されてすぐに「懐かしい!」「あのクイズか!」「若い子が意味不明って言ってて草」という声があふれていました。
40代・50代の「知ってる層」には懐かしさが刺さり、20代の「知らない層」には謎すぎる違和感が刺さった。
どちらの層も、それぞれの反応でSNSに投稿してくれるわけです。
これ、広告的にはものすごくうまい設計なんですよ。
「懐かしい!」で拡散してくれる層と、「意味不明すぎる!」で拡散してくれる層を同時に取り込んでいる。
しかもCMを調べた人は「特茶」という商品名を何度も目にすることになる。
バズる仕掛けと商品記憶の定着が、一本のCMにしっかり組み込まれているんですよね。
いや〜、すごい。ただ「ひざ」って言わせてるだけじゃないんですよ、これ(笑)。
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まとめ
特茶CMの「ひざ」について、あれこれ調べてまとめてきました。
最初は「なんか変なCMだなあ」と思っていたのが、調べるうちに「これ、かなりよく考えられてる!」に変わった私がいます(笑)。
この記事でわかったことをまとめるとこんな感じです。
- 特茶CMの「ひざ」は昭和に流行した「10回クイズ」が元ネタ
- 10回クイズは「ピザと10回言ってひじを指す」と「ひざ」と答えてしまうひっかけ遊び
- 間違えてしまうのは「プライミング効果」という脳の自然な反応のせい
- 特茶CMでは「特茶を10回言わせる」+「10回クイズのオチを連想させる」という二重のひっかけ構造になっている
- 上白石萌音さんはひじを指しながら「ひざ!」と答え、質問の正解(特茶)にすら辿りつけないというオチ
- 10回クイズを知らない世代には「意味不明」に見えるのは当然で、その違和感もCMの狙いのうち
- 1987年のラジオ番組が発端で、「笑っていいとも!」などを経て全国に広まった昭和のネタ
個人的にいちばん「なるほど!」と思ったのは、「知っている人ほど引っかかる」という二重構造です。
10回クイズを知っていた私も、CMで「ひざ」と言われた瞬間は「え、意味不明」と思っていたので(笑)。
知識があるのに引っかかる。そのモヤモヤが「調べよう」という行動につながる。
こんな設計をたった15秒でやってのける特茶CMチーム、プロすぎる…!と素直に感動しました。
みなさんもぜひ、家族や友人に「ピザって10回言って!」でひっかけてみてください(笑)。

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