「千鳥の鬼レンチャン」に出演していた柏木ひなたさんを見て、ふと気になったんですよね。
「そういえばエビ中(私立恵比寿中学)って、メンバーが辞めるとき『転校』って言うのに、柏木ひなたさんのときだけ『卒業』だったよな…?」って。
エビ中ファンでなくても、その独特のネーミングは一度聞いたら「なんか面白いグループだな」と記憶に残るはず。
私も最初に「転校」と聞いたとき「え、アイドルグループなのに転校?」とじわじわきた口です(笑)。
でも柏木ひなたさんの場合は「卒業」だったんですよね。
なんで同じ「辞める」なのに、「転校」と「卒業」で呼び方が分かれるのか。
この記事では、エビ中のコンセプトにまつわる豆知識と、柏木ひなたさんだけが「卒業」と呼ばれた理由を深掘りしていきます。
エビ中(私立恵比寿中学)では脱退のことを「転校」と呼ぶ
エビ中という愛称で知られる私立恵比寿中学ですが、グループのコンセプトを知るとこの「転校」「転入」という言葉遣いへの納得感がぐっと増します。
「永遠に中学生」というコンセプトが生んだ独自の文化
エビ中は、スターダストプロモーション所属の女性アイドルグループ。
グループ名「恵比寿」はスターダストの所在地である東京・渋谷区恵比寿に由来していて、架空の学校「私立恵比寿中学」として活動しています。
そのコンセプトが「永遠に中学生」。
本当の意味で中学生ではなく、あくまでも「架空の中学校の生徒として永遠に活動し続ける」というグループの世界観なんですよね。
だから実際には成人していてもメンバーは「中学〇年生」を名乗り、ライブは「学芸会」と呼ばれ、ラジオ番組は「部活動」と表現されます。
そういう世界観の中で「メンバーが辞める=その子が別の学校に移る=転校」という表現が生まれたわけです。
そして「新しいメンバーが加わる=転入」という言葉もセット。
「永遠に中学生」というコンセプトを徹底することで、グループ自体がひとつのフィクションの世界として完結しているんです。
ふつうのアイドルグループが「脱退」「加入」と言うところをここまで世界観に落とし込んでいるのって、なかなか珍しいと思いませんか?
そのユニークさが、エビ中ファン(ファミリーと呼ばれます)には特別な愛着として刺さっているんじゃないかな、と感じています。
「転校」と「卒業」は何がどう違うのか
さて、ここが今回いちばん気になったポイントです。
「転校」はグループを離れることの表現として定着しているのに、柏木ひなたさんのときは「卒業」という言葉が使われました。
じゃあ「転校」と「卒業」、何が違うのか。
本来の中学校に置き換えて考えると、少し分かりやすくなります。
「転校」とは、まだ在学中に別の学校へ移ること。
「卒業」とは、その学校でのすべての課程を修了して、晴れてその学校を出ること。
つまりエビ中の文脈に当てはめると、「転校」はあくまで「在学中に別の場所へ移った」、一方「卒業」は「この学校でやるべきことを全部やり切った」という意味合いになります。
ニュアンスとしては、「転校」が中途での離脱を指すのに対し、「卒業」はひとつの区切りを全力で走り切ったゴールのイメージに近い。
同じ「グループを辞める」であっても、その言葉が持つ意味の重さ・向きが全然違うんですよね。
「転校」=別の道を選んだ、「卒業」=ここでやれることは全部やり切った。
私はそう受け取っています。
柏木ひなたの脱退が「卒業」と呼ばれた理由
では、なぜ柏木ひなたさんのときだけ「卒業」だったのか。
ここからが本題です。
最初の発表は「転校(脱退)」だったのになぜ変わった?
実はこれ、最初から「卒業」だったわけじゃないんです。
2022年4月3日のグループ公式発表では、こんなふうに告知されました。
「この度、出席番号10番 柏木ひなたが2022年12月に開催予定の公演をもって、私立恵比寿中学を転校(脱退)することになりました」
最初の発表では、ちゃんと「転校(脱退)」という言葉が使われていたんです。
なのに実際の告別ライブのタイトルは「柏木ひなた卒業式 smile for you」。
どこかの段階で「転校」から「卒業」へと切り替わったわけです。
一体何があったのか?
これはマイナビニュースのインタビューで、柏木ひなたさん自身が語ってくれています。
本人が語った「エビ中で学べることはすべて学べた」という言葉の重み
インタビューの中で柏木ひなたさんはこう話しています。
「今までグループを離れるときは”転校”って言ってたんですけど、私のときは”卒業”って言って、ライブも”卒業式”っていうタイトルを付けてもらったんです」
「私自身、エビ中で学べることは全て学べたという思いがありますし、多分マネージャーさんたちもそう思ってくれたので、”卒業”っていう風に言ってくれたのかなって」
この言葉、すごく刺さりませんか。
「全部学べた」って、並大抵の言葉じゃないですよね。
これは「辞めます」ではなく「やり切りました」という宣言なんです。
本人もスタッフも、柏木ひなたさんのエビ中での12年間を「転校」では表せない、もっと別の言葉でしか表現できないと判断したからこそ、「卒業」という表現になったんだと思います。
12年という活動期間がカギだった
柏木ひなたさんが2010年11月に私立恵比寿中学に転入(加入)したのは11歳のとき。
それから2022年12月の卒業まで、なんと12年間グループに在籍し続けました。
12年ですよ、12年。
小学生のころからスカウトされて加入し、そのまま10代・20代のすべての青春時代をエビ中とともに歩んできた計算になります。
これだけの年月を1つのグループで全力で走り続けるって、アイドル界全体で見ても決して多くない。
在籍中の2015年には突発性難聴を発症するなど、体への負担も少なくなかったはずです。
それでも活動を続け、グループの中心メンバーとして最前線に立ち続けた柏木ひなたさんが去るとき、「転校」という言葉ではとても収まりきらなかったんでしょう。
「転校」と聞くと、どこか「まだ途中だけど次へ行く」という印象が強い。
でも12年という歳月は「まだ途中」ではなく、「もうここで全部出し切った」という重さを持っている。
長さだけの問題じゃなく、その12年間の密度と向き合い方が、「卒業」という言葉を自然と引き寄せたのだと私は感じています。
スタッフが「卒業」と呼んだことの意味を考える
「卒業」という呼び方は柏木ひなたさんが希望したわけでも、本人がゴリ押ししたわけでもないようです。
本人のインタビューを読むと、「マネージャーさんたちもそう思ってくれたので、”卒業”っていう風に言ってくれたのかな」という言い方をしています。
つまりスタッフ側が「この人の去り方は転校ではない」と判断して、自発的に「卒業」という言葉を選んだわけです。
これって、地味にすごいことだと思うんですよ。
グループのルールとして「辞める=転校」というコンセプトが定着している中で、あえてそのルールを外して別の言葉を選んだ。
それはスタッフが「柏木ひなたはそれだけのものを残してくれた」と、言葉で証明しようとした行為にも見えます。
ファンから見ると「ひなたちゃんだけ特別扱い?」と思う人もいたかもしれませんが、スタッフが「卒業」を選んだこと自体が、12年間の功績への敬意の表れだったんじゃないかな、と。
「転校」でも「脱退」でもなく「卒業」。
その言葉ひとつに、グループとスタッフと本人の関係性がにじみ出ているような気がします。
「転校」ではなく「卒業式」というタイトルにこだわった理由
告別ライブのタイトルが「柏木ひなた卒業式 smile for you」に決まったとき、ファンの間でも「卒業式!」という言葉が響いたはずです。
エビ中のライブは通常「学芸会」と呼ばれますが、そこに「卒業式」というタイトルがついたこと自体が、すでにひとつのメッセージになっていると思います。
「学芸会じゃなくて卒業式だ」というその一言で、「今日は普通のライブとは違う」と伝わる。
会場は千葉・幕張メッセイベントホール。
インタビューでは、ライブが終わった後、メンバーが楽屋で柏木ひなたさんを最後まで見送り、見送った後に大号泣していたというエピソードも語られています。
「ひなたのレッスン道具を持って帰っていく後ろ姿が泣けた」というマネージャーさんのコメントが、真山りかさんや星名美怜さんにも伝染して…というくだりは、なんかもらい泣きしそうになりました(笑)。
本人が楽屋を出たあと、残ったメンバーたちが号泣していたってなんか…リアルですよね。
華やかに笑顔でバイバイして、扉が閉まった瞬間に泣き崩れる、みたいな。
そういうエピソードを知ると、「卒業式」というタイトルへのこだわりにも、改めてジーンとさせられます。
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まとめ
「卒業」と「転校」のたった数文字の違いに、これだけのドラマが詰まっているとは思っていませんでした(笑)。
今回の記事で分かったことを整理してみます。
- エビ中は「永遠に中学生」がコンセプトで、脱退を「転校」、加入を「転入」と呼ぶ独自文化がある
- 「転校」は在学中に別の学校へ移るイメージ、「卒業」はやるべきことを全部やり切ったゴールのイメージ
- 柏木ひなたさんの最初の公式発表は「転校(脱退)」だったが、告別ライブのタイトルは「卒業式」になった
- 本人は「エビ中で学べることはすべて学べた」と語り、スタッフ側が自発的に「卒業」という言葉を選んだ
- 加入から卒業まで12年という長い在籍期間と、その密度が「卒業」という言葉を呼び込んだ
- 「卒業」という呼び方自体が、スタッフやメンバーからの最大の敬意の表れだった
言葉ひとつを変えることで、伝わるものがまるで変わる。
「転校」のままでよかったはずなのに、あえて「卒業」を選んだ。
その選択の背景には、12年間グループを支え続けた柏木ひなたさんへの、周囲の人たちの深い感謝と愛情があったんだと思います。
「千鳥の鬼レンチャン」での柏木ひなたさんの姿を見て、なんとなく気になって調べ始めたことなんですが、想像以上にいい話でしたよ(笑)。
ぜひエビ中もチェックしてみてくださいね。


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