ソフトバンクの絶対的エース・リバン・モイネロ投手について、「連絡が取れない」「どこにいるのかわからない」という情報がSNSを中心に一気に広まりました。
なぜ連絡つかないのか、音信不通の理由はなんなのか、それとも何かあったのか……。
心配している方も多いと思うので、この記事では現時点でわかっている情報をまとめつつ、今後の来日の見通しや開幕への影響なども含めてしっかり整理していきます。
モイネロに連絡つかないのはなぜ?音信不通の理由はキューバの大規模停電
結論からお伝えすると、モイネロ投手に連絡がつかない最大の理由はキューバ国内で起きている大規模な停電です。
失踪や亡命ではなく、国のインフラそのものが機能していないことが原因とみられています。
3月16日にキューバ全土を襲った大規模停電は約1000万人に影響を与えたと伝えられており、送電網の老朽化と燃料不足が重なって広い範囲で電力が止まっています。
「音信不通」ではなく「連絡不安定」が正確な表現
一部では「行方不明」「音信不通」という言葉で報じられていますが、実際のところはちょっと違います。
チーム側の説明によれば、一度は本人と連絡が取れていること、そして来日の予定もすでに設定されているとのこと。
完全に連絡が途絶えているわけではなく、継続的なやり取りが難しい状態というのが正確な表現です。
電力が安定しないとインターネットが使えず、スマートフォンの充電すらままならないという状況になります。
たとえ一度連絡が取れたとしても、その後のフライトの確認や手続きの細かいやり取りができない、というのが今回のケースです。
日本にいる私たちからすると「なぜ連絡できないの?」と不思議に思うかもしれませんが、インフラが止まっている状況では、そもそも通信手段が使えないんですよね。
モイネロの来日はできるのか?現時点でわかっていること
結論をいえば、来日そのものは可能な状況です。
倉野信次投手コーチは「来日予定は決まっています」と明言しており、渡航に関する重大な障害があるわけではないとしています。
小久保裕紀監督も3月22日の取材で「うわさでは(翌23日に来日するという話も)あるけど、よく分からない。連絡つかないらしいので」と苦笑い交じりに話しており、翌日にも来日する可能性が示唆されていました。
問題は「いつ来るか」の最終的なすり合わせが、通信事情でスムーズに進みにくい点です。
開幕ローテーションや今後の合流シナリオはどうなる?
残念ながら、開幕ローテーションへの参加はすでに見送られています。
小久保監督が3月22日に「大津まで含めて6人に伝えた」と明言したことで、開幕先発の6枠が正式に決定しました。
| 開幕ローテーション(2026年) |
|---|
| 上沢直之 |
| 松本晴 |
| カーター・スチュワート |
| 大関友久 |
| 徐若熙(シュー・ルオシー) |
| 大津亮介 |
モイネロ投手が加わる余地は今のところなく、小久保監督は「全部来てからやね。全ては会ってからの話」と話しており、来日後の状態を見てから判断する方針です。
今後の展開として考えられるのは2つ。
- 早期合流パターン:通信・渡航手続きが整い次第、すぐに来日して調整を進め、開幕後の早い段階でローテ入りする。
- 長期化パターン:キューバ国内の状況が改善しないまま来日が遅れ、合流後の調整にさらに時間がかかる。
現時点では前者の可能性が高いとみられていますが、現地の情勢に左右されるのが正直なところです。
ソフトバンク首脳陣はどう受け止めている?監督・コーチのコメントを整理
今回の件について、首脳陣の発言をひとつひとつ確認してみると、冷静で現実的な受け止め方をしていることがわかります。
| 発言者 | コメント |
|---|---|
| 小久保裕紀監督 | 「連絡がつかないらしいので。飛行機に乗るかどうかもわからない。全てはもう来て会ってからの話です」 |
| 倉野信次投手コーチ | 「一回連絡は取れたんですけど。その後の細かいやり取りがちょっとできていないので、それは事実として。ただ来日予定は決まっています」「来日自体は問題ないかなと思います」 |
注目したいのは倉野コーチの言葉です。
「来日自体は問題ない」という言い方は、かなり強い意味を持ちます。
つまりチームは「離脱」「亡命」「契約トラブル」といった深刻な事態ではないと認識している、ということ。
停電という外部要因による一時的な混乱として受け止めつつ、来日後の合流に向けて準備を進めているのが、首脳陣の共通した見解と言えそうです。
モイネロとはどんな選手?ソフトバンクが誇る絶対的左腕
ここで改めて、モイネロ投手がどれだけの選手なのかをご紹介します。
リバン・モイネロ投手のプロフィールはこちら。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| フルネーム | リバン・モイネロ・ピタ |
| 生年月日 | 1995年12月8日(30歳) |
| 出身 | キューバ・ピナール・デル・リオ州 |
| 身長・体重 | 178cm・69kg |
| 投打 | 左投げ・左打ち |
| 所属 | 福岡ソフトバンクホークス(2017年〜) |
2017年にソフトバンクへ入団し、今季で在籍10年目を迎えます。
入団当初は中継ぎとして活躍し、鋭いカーブとブレーキの効いたチェンジアップを武器に「8回の男」として長年チームを支えてきました。
2024年に先発転向し、そのまま圧巻の成績を残して今や「鷹のエース」と呼ばれる存在に。
2025年シーズンは24試合に登板して12勝3敗、防御率1.46という数字を叩き出し、2年連続の最優秀防御率タイトル、そして初のシーズンMVPとベストナインを受賞。
ポストシーズンでも計20回2失点の好投でチームを日本一へ導きました。
また、2026年シーズンからは国内FA権を取得して日本人選手扱いになっています。
外国人枠の制約がなくなったことで、チームとしての起用の幅もさらに広がりました。
WBC期間中はキューバ代表として参加していた
今回の騒動の背景には、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)への参加があります。
モイネロ投手はキューバ代表のエースとして、プエルトリコで開催された1次ラウンドに出場しました。
キューバは2勝2敗でプールA3位に終わり、1次ラウンドで敗退。
最終戦のカナダ戦ではモイネロ投手が先発しましたが勝利には届かず、大会を終えて帰国することになりました。
大会終了のタイミングとキューバ国内の停電が重なり、連絡が取りにくい状況が生まれたのです。
モイネロの亡命説はなぜ広まったのかキューバ出身選手ならではの背景事情
ネット上で亡命説が広まった理由も、きちんと整理しておきます。
キューバ出身の選手が日本球界に移籍する際、過去には「亡命」という形をとるケースが少なくありませんでした。
選手が母国政府に無断で第三国に渡り、フリーエージェントとして日本やメジャーと契約するというのが、かつてのキューバ選手の典型的な移籍ルートだったのです。
そのため「キューバ出身+連絡つかない」という状況が重なると、「また亡命では?」という連想が働きやすいのは、ある意味では理解できます。
ただ今回のケースでは、状況が全然違います。
モイネロ投手は2017年の入団から10年目に入り、2026年シーズンからは日本人扱いの選手となっています。
さらにチームが「来日予定は決まっている」「来日自体は問題ない」と明言している点、そして本人と一度は連絡が取れているという事実からも、亡命の可能性は非常に低いと言えます。
亡命説は、情報の空白が生み出した憶測と考えるのが自然でしょう。
今回の騒動がここまで大きくなった理由
正直なところ、今回の件は「情報の歪み」が引き起こした騒動だと私は感じています。
もともとの情報は「連絡が取りにくい」「来日タイミングが不確定」というシンプルな内容でした。
それがSNSを通じて拡散される過程で「連絡がつかない→行方不明では?→亡命か?」という具合に、どんどん深刻な表現へと変わっていきました。
スポーツ選手、しかも昨季MVPを獲った主力選手の話となれば、わずかな情報でも大きく注目されます。
加えて今回は、WBCで帰国時期がもともとずれていたこと、キューバという通信環境が特殊な国の話であること、という2つの条件が重なったことで「空白の時間」がより大きく見えてしまったのだと思います。
実際、同じくキューバ代表として今回のWBCに参加した巨人のライデル・マルティネスさんも来日がずれ込んでいたようで、これはモイネロ投手に限った話ではなかったようです。
心配する気持ちはわかりますが、首脳陣が「来日予定はある」「問題ない」と言っている以上、過度に不安になる必要はないかな、というのが私の率直な感想です。
まとめ
今回の「モイネロが連絡つかない」問題、改めてポイントを整理します。
- モイネロ投手と連絡が取りにくい最大の原因は、3月16日にキューバを襲った大規模停電による通信インフラの混乱(約1000万人に影響)
- 「音信不通」という表現は正確ではなく、一度は本人と連絡が取れており「連絡不安定」が正しい状態
- 倉野投手コーチは「来日予定は決まっている」「来日自体は問題ない」と明言
- 開幕ローテーションへの参加は見送られ、6枠は上沢・松本晴・スチュワート・大関・徐若熙・大津亮介の6人で確定
- 亡命説は状況の空白から生まれた憶測で、チームが来日を前提に動いていることからも可能性は低い
- 2026年シーズンから日本人扱いになっており、契約や選手登録の面での問題もない
モイネロ投手は今や、ソフトバンクになくてはならない投手です。
開幕に間に合わないのは確かに痛いですが、シーズンは長い。
まず無事に来日してもらって、万全の状態でマウンドに上がってほしいというのが、ファンとして共通する気持ちではないでしょうか。
大丈夫、きっと戻ってきます。そのときをゆっくり待ちましょう!


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