にじさんじ所属の夢月ロア(ゆづきろあ)さんについて、「何があったんだろう」と気になって検索した方も多いのではないでしょうか。
2020年10月から、5年以上にわたって活動を休止しているんですよね。
きっかけは、同じにじさんじの金魚坂めいろ(きんぎょざかめいろ)さんとのトラブルでした。
そして2026年8月、この長い裁判にようやく決着がついたことが公式発表されています。
この記事では、活動休止の理由から裁判の経緯、そして最新の和解内容まで、時系列で分かりやすくまとめていきます。
夢月ロアとは?にじさんじ所属のバーチャルライバーを簡単におさらい
まずは夢月ロアさんがどんなバーチャルライバーなのか、簡単におさらいしておきますね。
- 名前:夢月ロア(ゆづき ろあ)
- 所属:にじさんじ(ANYCOLOR株式会社)
- デビュー:2019年1月
- キャラクター設定:人間にイタズラをするため魔界からやってきた悪魔
- 見た目の特徴:左右で色の違うオッドアイ、小さな角と羽
- 話し方の特徴:「魔界訛り」と呼ばれる独特のイントネーション
- 口癖:「お?」という挨拶、「〜でよ」という語尾
- 主な配信内容:『マインクラフト』を中心としたゲーム配信、雑談配信
- ファンの呼び方:リリン
- 3Dお披露目:2020年3月19日
夢月ロアさんは、にじさんじの中でも古参と言っていいくらい古くから活動しているライバーさんなんですよ。
デビューは2019年1月で、翌月には登録者数がぐんぐん伸びていったほどの人気ぶり。
そして何より、独特のイントネーションを持つ話し方が持ち味でした。
この個性が、のちの騒動と深く関わってくることになります。
夢月ロアに何があった?金魚坂めいろとのトラブルから活動休止までの経緯
「結局、夢月ロアさんに何があったのか」ここが一番気になるところだと思うので、順を追って説明していきます。
発端は、2020年に起きた後輩ライバーとのすれ違いでした。
きっかけは「訛り」をめぐる金魚坂めいろとのすれ違い
2020年7月、にじさんじから金魚坂めいろさんがデビューしました。
金魚坂めいろさんの話し方には訛りがあり、これが夢月ロアさんの「魔界訛り」に似ていると、リスナーの間で話題になったんです。
夢月ロアさんはこのことを運営に相談し、似た話し方を控えてもらえないかと伝えたとされています。
対する金魚坂めいろさんは、これは生まれ育った環境から自然に身についた本来の方言であり、意図的にまねしたわけではないと説明しました。
ちなみに、この方言が具体的にどこの地域のものなのかは、金魚坂めいろさん本人が語ったとされる情報しか出回っておらず、運営が公式に明言したことはありません。
ネット上では「九州の方言では」という声もありましたが、そこは断定できる話ではないんですよね。
正直、話し方が似ているかどうかなんて、本人たちにしか分からない繊細な問題やと思うんです。
そこにリスナーの憶測が乗っかって、話がどんどん独り歩きしてしまった。
金魚坂めいろの契約解除と夢月ロアへの「いじめ」疑惑の広がり
すれ違いが解消されないまま、事態は思わぬ方向へ進みます。
2020年10月18日、暴露系の配信者として知られていた鳴神裁(なるかみさばき)さんが、「にじさんじ運営と夢月ロアが金魚坂めいろを辞めさせた」という趣旨の動画を公開したんです。
その翌日にあたる2020年10月19日、金魚坂めいろさんはいちから株式会社(現ANYCOLOR株式会社)との契約が終了したことが発表されました。
さらに10月21日、運営は経緯についての詳細な説明を公表しています。
契約終了の理由として説明されたのは、本人しか知り得ない運営との交渉内容などを第三者に漏らしたこと、つまり秘密保持義務違反にあたる行為でした。
そして鳴神裁さんはその後も、夢月ロアさんが後輩ライバーをいじめて引退に追い込んだとする内容の配信を、複数回にわたって行っています。
この配信をきっかけに、夢月ロアさんへの誹謗中傷が一気に拡大しました。
事実確認もされないまま「いじめの加害者」という色がついてしまい、夢月ロアさんは2020年10月を最後に、配信や公の場からほぼ姿を消すことになります。
たった数本の動画が、一人の人の5年間を左右してしまう。
ネットの拡散力、本当に恐ろしいです。
夢月ロアと金魚坂めいろの裁判はどうなった?刑事告訴から民事訴訟までの道のり
活動休止となった夢月ロアさんですが、ただ黙って耐えていたわけではありません。
自身の名誉を回復するため、水面下で法的な手続きを進めていました。
刑事告訴は不起訴という結果に
最初の大きな動きは、2021年12月30日でした。
夢月ロアさんが約1年2ヶ月ぶりにXを更新し、デマを流した人物を突き止めるための裁判を進めていることを報告したんです。
この日、Xでは「ロアちゃん」が日本のトレンド2位に入るほどの反響がありました。
そして2022年3月28日、東京地方裁判所は発信者情報開示請求訴訟の判決で、名誉権侵害を認め、発信者情報の開示を命じています。
同年6月には、Googleに対する開示請求訴訟でも、問題とした動画すべてについて名誉権侵害が認められたと、代理人の小沢一仁(おざわかずひと)弁護士が報告しました。
この開示によって、相手の身元が特定されたわけですね。
その後は刑事事件としての捜査も行われましたが、2023年8月1日、鳴神裁さん自身がSNSで、被害届を出されていた件が不起訴という結果に終わったと明かしました。
ここで「不起訴=夢月ロアさん側の主張が認められなかった」と考えるのは、早合点だと私は思います。
刑事事件として立件されるかどうかと、実際に何があったのかという事実関係は、まったく別の話なんですよね。
そもそも開示請求の段階では、裁判所が名誉権の侵害をはっきり認めているわけですから。
実際、夢月ロアさんはこのあと改めて民事の場で決着をつける道を選んでいます。
2024年11月6日付で、小沢一仁弁護士が鳴神裁さんを相手取った損害賠償請求訴訟を東京地方裁判所に提起したことを公表しました。
夢月ロアさんも約2年10ヶ月ぶりにXを更新し、この報告をリポストしています。
【2026年8月最新】夢月ロアの裁判がついに和解成立!ANYCOLORが発表した内容
そして、これがこの記事で一番お伝えしたかった最新の情報です。
2026年8月13日、ANYCOLORから正式に和解成立の報告がありました。
和解で確認された「いじめの事実はなかった」という結論
ANYCOLORの発表によると、和解自体は2026年5月18日付ですでに成立していたそうです。
和解の内容として、夢月ロアさんが特定のライバーに対していじめや不当な嫌がらせをした事実は存在しないこと、そしてそれを他のライバーやANYCOLORと共同で行った事実もないことが、双方の間で確認されました。
さらに、鳴神裁さんが「いじめの証拠」としてインターネット上に広めていた画像や情報についても、第三者から提供された虚偽の情報などにもとづくものだったと認められています。
つまり、5年以上にわたって夢月ロアさんに向けられてきた「いじめをした人」というイメージそのものが、根拠のないものだったと公式に確認された形なんですよね。
ANYCOLORは今回の発表で、誹謗中傷や情報漏洩に対して民事・刑事の両面から厳正な法的措置を講じる体制を強化したことも明らかにしています。
相手の配信者の謝罪と夢月ロア本人のコメント
代理人の小沢一仁弁護士は、今回あえて判決ではなく和解という形を選んだ理由についても説明しています。
金銭請求に関する判断を判決で得るよりも、どのような経緯で相手の配信が行われることになったのか、その背景まで確認できる和解のほうが、夢月ロアさんの名誉回復につながると判断したとのことでした。
判決だと賠償責任の有無しか判断されず、背景事情までは必ずしも明らかにならない。
でも和解なら、当事者が合意した内容を条項に盛り込める。
……なるほど、そういう戦い方があるんですね。
鳴神裁さんも同日、自身のXで裁判が終わったことを報告しました。
情報は主に当事者本人や所属ライバー1名などから得ていたものの、その内容には事実と異なる部分があったと認めた上で、結果として虚偽の情報を伝えてしまったことを謝罪しています。
夢月ロアさん本人もXを更新し、やっていないことをやっていないと証明する難しさに触れながら、こうつづりました。
これだけたくさんの時間を失ってしまいました
出典:夢月ロア公式X
金銭的な解決よりも、自分の身に何が起きていたのかを知ってもらうことを選んだ。
その一文の重さに、胸をつかれた方も多いはずです。
夢月ロアは今後どう動く?現在の活動状況と復帰への期待
これだけ長い戦いを経たあと、夢月ロアさんは今後どうなっていくのでしょうか。
まず押さえておきたい事実から見ていきますね。
夢月ロアさんはこの5年以上のあいだ、一度も卒業や引退を発表していません。
配信こそ止まっていましたが、にじさんじの所属ライバーとしての籍はずっと残されたままでした。
その証拠に、2022年から2025年まで、誕生日を記念したグッズと録りおろしボイスの販売は毎年続けられています。
完全に活動を止めていたわけではなく、ファンとのつながりを絶やさないよう、できる範囲での参加は継続していたということなんですよね。
一方で、小沢一仁弁護士は今回の発表にあたり、今後の配信活動については具体的な言及を控えています。
代理人という立場上、本人に代わって復帰時期を約束するようなことは言えない、というのが実情なのだと思います。
ただ、個人的には、正式に卒業しないまま5年以上も籍を残し続けてきたこと自体が、夢月ロアさんの中に「いつか戻りたい」という気持ちがあった証なんじゃないかと感じています。
もし本当に区切りをつけるつもりなら、名誉回復にここまでこだわる必要もなかったはずですから。
長かった裁判に決着がついた今だからこそ、いつか本人の言葉で今後について語ってくれる日を、気長に待ちたいですね。
まとめ
最後に、この記事の内容を整理しておきますね。
- 夢月ロアさんは2020年10月から活動を休止している
- きっかけは、後輩の金魚坂めいろさんとの「訛り」をめぐるすれ違い
- 金魚坂めいろさんは2020年10月19日、契約終了という形でにじさんじを離れた
- 暴露系配信者の鳴神裁さんの配信をきっかけに、誹謗中傷が一気に拡大
- 2022年3月の判決で開示が認められ、刑事は2023年8月に不起訴と報告された
- 2024年11月に民事訴訟を提起し、2026年5月18日付で和解が成立
- 和解で「いじめや不当な嫌がらせの事実は存在しない」と正式に確認された
- 卒業・引退はしておらず、誕生日グッズやボイス販売への参加は続いている
改めて振り返ってみると、「話し方が似ている」という、本来ならファン同士のちょっとした話題で済んだかもしれないことが、ここまで大きな騒動に発展してしまったことに驚かされます。
5年以上という時間は、決して短いものではありません。
配信ができなかった期間、誕生日ボイスだけを届け続けた気持ちを思うと、なんとも言えない気持ちになります。
それでも夢月ロアさんは、逃げずに向き合い、自分の力で「いじめはなかった」という事実を勝ち取りました。
……これ、なかなかできることじゃないですよ、本当に。
これからどんな形で私たちの前に戻ってきてくれるのか、気長に、でも楽しみに待っていたいと思います。


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