「1/3の純情な感情」で知られるSIAM SHADEで、ギターのDAITAさんがメンバー4人を提訴していたことが、いま改めて話題になっています。
えっ、また揉めてるの?と思った方、その感覚はたぶん正しいです。
実はこの提訴は2025年8月のことで、さらにその前には、4人がDAITAさんを訴えていた裁判もありました。
いったい何があったのか、38曲の使用差し止めとはどういうことなのか。
DAITAさんが公式サイトで公開した経緯もふまえて、40代主婦の目線でかみ砕いて整理していきますね。
SIAM SHADEのDAITAが提訴!まず何があったのかを整理
まずは「誰が、誰を、何で訴えたのか」から押さえておきましょう。
ここが頭に入ると、このあとの話がぐっとわかりやすくなるんです。
DAITAが訴えた相手と請求の中身
訴えたのは、ギターのDAITAさんです。
訴えられたのは、ボーカルの栄喜さん、ギター&ボーカルのKAZUMAさん、ベースのNATCHINさん、ドラムの淳士さんの4人。
5人組のバンドが、きれいに「1対4」に分かれてしまったわけなんですよ。
DAITAさんが東京地裁に求めたのは、次の2つです。
- 自身が作曲した38曲を、4人が演奏しないこと
- 4人が「SIAM SHADE」の名前で活動しないこと
38曲の中には、代表曲の「1/3の純情な感情」も含まれています。
アニメ「るろうに剣心」のエンディングで流れていた、あの曲です(私はサビだけ全力で歌う派です)。
その曲を、本家のメンバーが演奏できなくなるかもしれない。
DAITAの提訴が公になるまでの流れ
提訴から今日までの流れを、表にまとめてみました。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2025年8月27日 | DAITAさんが東京地裁に訴状を提出(報道による) |
| 2025年9月30日 | DAITAさんが公式サイトで提訴と経緯を報告 |
| 2025年10月2日 | 栄喜さん、淳士さんがコメントを発表 |
| 2025年10月13日 | 4人とSOPHIAによる「2025 SIAM SOPHIA FINAL」を開催 |
| 2026年11月5日 | 提訴を伝える記事をきっかけに、再び話題に |
こうして見ると、提訴そのものは1年以上前の話なんですよね。
DAITA提訴の背景にあるSIAM SHADEの訴訟問題の内容
実は、先に裁判を起こしたのは4人の側でした。
ここからは、DAITAさんの声明をもとに前日譚をたどっていきます。
発端は2011年の復興支援ライブと収益管理
SIAM SHADEは1995年にメジャーデビューし、2002年3月に解散しています。
DAITAさんによると、東日本大震災後の2011年3月にNATCHINさんから連絡があり、チャリティライブのために5人で再結成したそうです。
ただ当時は、以前の所属事務所やレコード会社から全面的な協力が得られなかったとのこと。
そこで、メンバーで唯一会社を持っていたDAITAさんの「有限会社SOUND MOTORS」が、ライブやグッズ、DVDの制作を引き受けました。
ここ、本当に大事なポイントなんですよ。
制作費を立て替えて売上を管理する「お財布係」が、DAITAさんの会社になったということなんです。
メンバー4人がDAITAを訴えた2つの裁判
2018年10月、4人はグッズなどの販売会社と、寄付先の団体に内容証明を送りました。
そして2021年、4人は2つの裁判を起こします。
- DAITAさんと会社に、損害賠償を求める裁判(訴状が届いたのは2021年6月)
- 寄付先の一般社団法人「復興支援SSS」に、2,600万円の賠償などを求める裁判(2021年夏ごろ)
ここで、主婦らしいたとえ話をさせてください。
ママ友5人で、学校のバザーにお店を出したとします。
材料費や袋代は、1人がまとめて立て替えました。
売上が出たら、立て替えた分を引いてから5人で分けるのか。
それとも、売上を丸ごと5等分するのか。
……これ、絶対にモメるやつです。
DAITAさんの説明では、もともとの取り決めは「製作費やデザイン料などの経費を引いた利益を5人で分ける」というもの。
ところが4人は、経費を引かずに売上を5等分するよう求めてきたといいます。
DAITAさんによると、2018年までは毎回精算していて、4人から疑問の声もなかったそうです。
私は、どちらが悪いというより「分け方をみんなが納得できる形で残していなかった」ことが、10年越しの不信につながったのではないかと思っています。
PTAの会計を経験した人なら、うなずいてもらえるはずです。
一方、寄付先の団体への裁判は、2022年10月13日の判決で4人の請求がすべて棄却されました。
2024年の和解とDAITAが語る「約束」
DAITAさん個人を相手にした裁判は長引き、DAITAさんによると2024年9月27日に和解が成立しました。
書類上は「解決金」となっていますが、DAITAさんの説明する中身はこうです。
販売会社が支払いを止めていた、2016年の武道館公演DVDの売上が2,090万円。
そこから5人に330万円ずつ、DAITAさんの会社に制作費とデザイン料として440万円が支払われた、というものです。
つまり、DAITAさんが4人にお金を払ったわけではない、という主張なんですね。
DAITAさんによると、2024年2月9日に裁判所で裁判官と直接話し合い、「5人でない限りSIAM SHADEの活動、名称使用等はしない」という言質を得ていたとのこと。
この約束が、のちの提訴に直結していくんです。
DAITAとメンバーとの軋轢が決定的になった出来事
和解したのなら、普通はここで一件落着ですよね。
ところが、和解からわずか2か月ほどで、状況は大きく動きます。
SIAM SOPHIAの結成とRENOの起用
2024年11月4日、4人はDAITAさんとの訴訟が「和解により円満に解決した」と発表しました。
同時に、メンバーは5人のままだが、4人だけで活動することが多くなるかもしれない、とも伝えています。
円満、なのに4人。
この一文にモヤっとしたファンは、少なくなかったようです。
そして11月21日、同じ1995年デビューのSOPHIAとの合同企画「SIAM SOPHIA」が発表されました。
2025年2月9日の大阪城ホール公演では、DAITAさんのポジションにViViDのギタリスト、RENOさんがサポートとして入っています。
DAITAさんは、事前の相談は一切なかったとして、弁護士を通じて苦情を申し入れたそうです。
それでも「一夜限り」という発表だったため、いったん静観したとのこと。
ところが2025年6月18日、4人はTOYOTA ARENA TOKYOでの「2025 SIAM SOPHIA FINAL」の開催を発表します。
DAITAさんは、実質的なSIAM SHADEの活動がこのまま続いていく、という危機感を持ったそうです。
栄喜による「SIAM SHADE」の商標出願
SIAM SOPHIAが発表された2024年11月21日、同じ日に栄喜さんが個人名義で「SIAM SHADE」と「シャムシェード」の商標を出願していたんです。
商標とは、名前やロゴを「自分のもの」として国に登録する仕組みのこと。
この出願は、2025年7月4日に特許庁から拒絶の通知が出ています。
DAITAさんの説明では、SIAM SHADEは5人のバンドなので、誰か1人が単独で取ることはできず、他のメンバー全員の承諾が必要、という理由だったそうです。
DAITAさんはこの出願を「冒涜する象徴的な行為」と表現し、提訴のきっかけに挙げています。
私は、DAITAさんがいちばん引っかかったのはお金より、和解の場で得たはずの約束が守られていないと感じたことなのではないかと見ています。
使用差し止め38曲の一覧は?DAITAが守りたい楽曲の中身
気になるのが「38曲って、結局どの曲なの?」というところですよね。
実は、DAITAさんの公式サイトに一覧がきちんと載っていました。
DAITAが公式サイトで公開した38曲の一覧
「で、結局どの曲なん?」という声が聞こえてきました。
公開されている38曲は、次のとおりです。
| No. | 曲名 | No. | 曲名 |
|---|---|---|---|
| 1 | RAIN | 20 | SHOUT OUT |
| 2 | DREAMLESS WORLD | 21 | BLOW OUT |
| 3 | CALLING | 22 | NEVER END |
| 4 | SADNESS | 23 | DEAD SPACE |
| 5 | 大きな木の下で | 24 | GET OUT |
| 6 | IMITATION LOVE | 25 | GET A LIFE |
| 7 | FLY HIGH | 26 | NO CONTROL |
| 8 | LET IT GO | 27 | BLOODY TRAIN |
| 9 | WAKE UP | 28 | ブランコ |
| 10 | DZI | 29 | BLUE FANG |
| 11 | MOON | 30 | LIFE |
| 12 | GRAYISH WING | 31 | 曇りのち晴れ |
| 13 | I AM I | 32 | STILL WE GO |
| 14 | HEAVEN | 33 | 1/3の純情な感情 |
| 15 | LOVE | 34 | DON’T TELL LIES |
| 16 | DREAMS | 35 | VIRTUOSO |
| 17 | PRAYER | 36 | SOLOMON’S SEAL |
| 18 | DESTINATION TRUTH | 37 | TRIPTYCH |
| 19 | SIN | 38 | LIGHT FOR CLOSED YOUR EYES |
「1/3の純情な感情」「曇りのち晴れ」「DREAMS」など、ヒット曲がずらりと並んでいます。
その一方で、「グレイシャルLOVE」や「PASSION」は、この一覧に入っていません。
38曲は「SIAM SHADEの全曲」ではなく、DAITAさんが自分の作曲だとする曲に絞られている、ということなんですね。
作曲クレジットが「SIAM SHADE」名義という事情
ここで、私が調べていて「あれ?」と思ったことがあります。
CDや歌詞サイトでは、SIAM SHADEの曲の多くが作詞も作曲も「SIAM SHADE」名義になっているんです。
一方で、たとえば「1/3の純情な感情」の原曲はDAITAさん、作詞は栄喜さんだとされています。
表向きはバンド名義、中身はDAITAさんの曲という、二つの顔を持っているわけなんですよ、これが。
法律の専門家ではないので断言できませんが、バンド名義の曲を「1人の曲だ」と主張するのは、簡単ではなさそうに思えます。
ただ、DAITAさんは、5人がそろっていない状況でのSIAM SHADE楽曲の演奏を極力避けてきたと書いています。
そして2025年6月22日の自身のライブ「DAITA D30 LIVE CONCERT」で、自分が作曲した曲を新たに編曲して演奏し、その封印を解いたとのことです。
曲を消したいのではなく、「SIAM SHADEの看板で4人が演奏すること」を止めたい。
38曲の差し止めは、そういう意味合いなのではないかと私は見ています。
他メンバーは何をした?SIAM SHADEの4人側の言い分と動き
ここまでは、DAITAさん側の説明が中心でした。
DAITAさんの声明で「4人がしたこと」として挙げられているのは、次の点です。
- 内容証明の送付と、2件の提訴
- 相談なしでのSIAM SOPHIAとしての活動
- 栄喜さんによる単独での商標出願
- NATCHINさんが管理する音源配信などの精算の説明がないこと
DAITAさんは一連の訴訟について、お金が目的だった可能性や、自分を外して4人で活動するためだった可能性も感じているそうです。
一方、4人の側の発信も見ておきましょう。
2025年10月2日、栄喜さんがブログで、淳士さんがInstagramで、同じ内容のコメントを発表しました。
突然のことで整理ができていないこと、適切なタイミングで4人の考えを説明したいこと。
そして、ファンを裏切ることは絶対にない、という思いがつづられていました。
翌3日には、栄喜さんがブログで、RENOさんはDAITAさんに挨拶に行きたいと言っていたのに自分が止めてしまった、と説明します。
そのうえで、DAITAさんに「俺の電話番号は変わってないから気が向いたら飯食いに行かないか?」と呼びかけたんです。
ところがこの投稿は、数時間後に削除されました。
栄喜さんは、時期が悪かったので消したが書いたことに嘘はない、とコメントしています。
裁判の真っ最中に、ご飯のお誘い。
ただ私は、不器用ではあっても、案外まっすぐな気持ちだったのかもしれない、とも感じたんですよね。
一方で、私が確認できた範囲では、お金の問題や和解時の約束について、4人の側からまとまった説明はまだ出ていないようです。
世間がDAITAさん寄りに見ているのは、図や数字まで公開したDAITAさんに対し、4人の言い分がまだ届いていないからではないでしょうか。
説明が出てくれば、見え方ががらりと変わる可能性もあると思います。
SIAM SHADEとDAITAの訴訟はこの先どうなる?
最後に、いちばん気になる「これからどうなるのか」です。
2026年11月時点の状況を整理します。
「DAITA側の請求が棄却された」という情報の真偽
SNSでは、2026年10月末にDAITAさんの請求が棄却された、という書き込みが出回っています。
ただ、この記事を書いている時点では、判決を伝える報道や公式な発表は確認できませんでした。
冷静な私は「出どころがはっきりしない話は書けない」と言い、野次馬の私は「でも本当やったら大ニュースやん」と言っています。
今回は、冷静な私の勝ちです。
仮に一審で請求が棄却されていたとしても、DAITAさんが控訴する可能性はあります。
5人のSIAM SHADEがまた見られる日は来るのか
2016年10月20日の日本武道館公演を最後に、5人がそろったSIAM SHADEのステージは途絶えたままです。
一緒にステージに立ってきた5人が、いまは弁護士を通してしか向き合えない。
……これ、ファンでなくても、ちょっと胸がきゅっとなりませんか?
私は、だからこそファンは「5人でもう一度」という願いを手放さなくていいんだと思っています。
もちろん、再結成の予定や話し合いの動きは、今のところ伝えられていません。
いつか5人が同じテーブルでご飯を食べられる日が来たら。
私はひそかに、そんな日を期待しています。
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まとめ
SIAM SHADEのDAITAさんによる提訴について、整理してきました。
最後に、ポイントをおさらいしておきますね。
- DAITAさんは2025年8月、メンバー4人を東京地裁に提訴
- 求めたのは38曲の演奏差し止めと「SIAM SHADE」名義の活動差し止め
- 先に訴えたのは4人側で、発端は復興支援ライブの収益の分け方
- 寄付先への裁判は4人の請求が棄却、DAITAさんとの裁判は和解
- SIAM SOPHIAと商標出願が、今回の提訴の引き金に
- 38曲の一覧はDAITAさんの公式サイトで公開されている
- 「請求棄却」の情報は、報道では未確認
調べてみて感じたのは、この騒動は「お金の話」に見えて、本当は「約束と信頼の話」なんだということです。
あなたは、この1対4の構図をどう感じましたか?
「1/3の純情な感情」は、好きな人に気持ちが3分の1も伝わらない、もどかしさを歌った曲です。
いまの5人を見ていると、あのタイトルがまったく別の意味に聞こえてしまうのは、私だけでしょうか。

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