【24時間テレビ】星野真里の車移動疑惑はデマだった|100kmと勘違いしただけの話

【24時間テレビ】星野真里の車移動疑惑はデマだった|100kmと勘違いしただけの話 エンタメ

「24時間テレビ」のマラソンで、女優の星野真里さんに車移動疑惑が浮上しました。

「残り29kmを2時間で走りきるのはおかしい」という声がSNSで一気に拡散したんです。

でも先に言ってしまうと、これは完全なデマでした。

今回は、疑惑が生まれた本当の理由と、過去にも繰り返されてきた似たような騒動まで、まとめて調べてみました。

星野真里の24時間テレビマラソンで「車移動疑惑」が浮上した経緯

まずは、今回のマラソンの概要から整理しておきます。

  • 番組:24時間テレビ49(2026年8月29日18時30分〜30日20時54分)
  • ランナー:星野真里さん
  • 年齢:45歳(2026年9月1日時点)
  • コース:横浜・日産スタジアム発 → 東京・両国国技館着
  • 距離:80km
  • ゴール時刻:30日20時42分
  • 募金額:3億8054万8400円(「できた!を増やす子ども募金」)

星野真里さんといえば、11歳の長女ふうかさんが先天性ミオパチーという難病を患っていることを公表している女優さんです。

夫は元TBSアナウンサーで、現在は東京都議会議員の高野貴裕さん。

そんな星野さんが「子どもたちの『できた』を増やしたい」という思いを胸に走り抜いたマラソンだったのに、ゴール直後から水を差すような疑惑が持ち上がってしまったわけです。

SNSで拡散した「残り29km」投稿

疑惑のきっかけになったのは、19時台に見た距離表示をもとにした、こんな投稿でした。

「残り29kmもあったのに、番組終了までに間に合うはずがない」。

星野さんがゴールしたのは20時42分ですから、単純計算で2時間ほどしかありません。

「素人がこの距離を丸1日走ったあとに、2時間で走りきるのは不可能では」という指摘は、確かに一見もっともらしく聞こえます。

この投稿がXで急速に拡散し、「車移動していたのでは」「ワープでは」という声が一気に広がっていきました。

なぜここまで疑惑が広がったのか

ただ、実際には18時49分すぎの時点で71.7km地点を通過していたと中継で伝えられています。

さらに問題の19時台についても、19時25分すぎに74.1km地点、19時36分すぎには75.1km地点という記録が残っているんです。

つまり19時台の「残り」は29kmどころか、5km前後しかありませんでした。

数字だけ見ても、疑惑の前提そのものが崩れていることが分かります。

それでもここまで話が広がった背景には、ちょうど同じ日にゴール直前で寄付金の着服問題を訴える男性が乱入するという、まったく別のトラブルが起きていたことも関係しているんじゃないかと私は見ています。

一つのトラブルが起きると、他の些細な違和感まで「怪しいのでは」と結びつけて見てしまう。

そういう心理が働きやすいタイミングだったのではないか、というのが正直な感想です。

車移動デマの正体は「100kmマラソン」という思い込みだった

では、なぜ「残り29km」という数字が出てきてしまったのか。

ここが今回のデマの核心部分です。

実際の走行距離は80km、残りはわずか8km台だった

星野真里さんの今回の総走行距離は、80kmでした。

18時49分すぎの時点で71.7km地点なので、残りは8.3km。

そこから20時42分のゴールまでは1時間53分ほどあり、時速換算すると4.4km程度になります。

これは早歩きくらいのペースで、丸1日進み続けたあとの終盤としては、むしろ自然な数字なんですよね。

一方、「残り29km」と主張していた人たちの計算を逆算してみると、総距離を100kmとした「100引く71.7イコール28.3」という形にきれいに重なります。

つまり、今年の総距離を「100km」だと思い込んだまま、残りを計算してしまっていた可能性が高いんです。

ちなみに、もし本当に残り29kmを2時間で走っていたとしたら、時速は14.5km。

これはもう素人がどうこうという話ではなく、市民ランナーの上位層でも息が上がるレベルなんですよ。

そんな数字を疑いもせず前提にしてしまったところに、この騒動の危うさが詰まっている気がします。

100kmが定着していた24時間テレビの過去の傾向

「なぜ100kmだと思い込む人がこんなに多かったのか」というと、これはもう視聴者側だけを責められない事情があります。

近年の24時間テレビは、男性ランナーが100km前後、女性ランナーが80km前後というパターンが多かったからです。

たとえば2025年は横山裕さんが105kmを走破しています。

ただ、実際の歴代の距離を並べてみると、必ずしも100km固定ではありません。

  • 2007年:萩本欽一さん 70km
  • 2010年:はるな愛さん 85km
  • 2011年:徳光和夫さん 63.2km
  • 2024年:やす子さん 81km
  • 2025年:横山裕さん 105km

こうして見ると幅がかなり広いのに、なぜか頭の中には「100km」だけが残っている。

私も正直、言われるまで「24時間テレビのマラソン=100km」だと思い込んでいました。……はい、人のことは言えません。

そしてもう一つ、話をややこしくした要素があります。

完走後の報道でも、走行距離を80kmと伝えるものと70kmと伝えるものに分かれていたんです。

当日の中継では75km地点を通過したことが伝えられていますから、80kmとする報道のほうが実際の走りと整合します。

とはいえ、受け取る側からすれば数字がブレて見えたわけで、勘違いを後押しする材料になってしまったのではないかと思います。

星野真里のマラソン完走タイムとペース配分を検証してみる

数字の話が続いたので、ここで一度、当日の走りをタイムラインで振り返ってみます。

  1. 29日20時53分:横浜・日産スタジアムをスタート
  2. 30日13時ごろ:57.7km地点を通過。顔色の悪さを心配する声も
  3. 30日17時50分すぎ:69km地点
  4. 30日18時33分すぎ:70.5km地点
  5. 30日18時45分ごろ:公式SNSが「ゴールまで残り約10km」と発信
  6. 30日18時49分すぎ:71.7km地点
  7. 30日19時25分すぎ:74.1km地点
  8. 30日19時36分すぎ:75.1km地点
  9. 30日20時42分:両国国技館にゴール(総距離80km)

ちなみに練習での走破距離は約180kmと報じられています。

こうして並べてみると、終盤にかけて数字がジワジワ積み上がっているのが分かります。

18時33分から18時49分の16分間で1.2km、19時25分から19時36分の11分間で1km。

急にワープしたような不自然な飛び方は、どこにも見当たりません。

全体を通した平均ペースも計算してみると、80kmを約23時間49分かけて走った計算になるので、時速はおよそ3.4kmです。

これは休憩・食事・仮眠の時間もすべて含めた数字なので、実際に足を動かしていた時間だけで見ればもう少し速いはずですが、それでも人間が丸1日かけて歩き通せる範囲に収まっています。

正直、私も最初は「これ、絶対どこかで帳尻合わせしてるでしょ」と斜に構えて見ていたんですが、電卓を叩いてみたら拍子抜けするくらい普通の数字でした。

……疑ってすみません、という気持ちです。

24時間テレビのマラソンは過去にも車移動疑惑が繰り返されてきた

実は「車移動」「ワープ」という言葉自体、今年だけの流行語ではありません。

24時間テレビのマラソンでは、かなり昔からこの手の疑惑が周期的に浮上してきた歴史があります。

西村知美の「ワープ事件」とは

もっとも有名なのが、2002年にランナーを務めた西村知美さんのケースです。

このとき、残り30kmと表示されていたはずが1時間後には残り10kmになっていた、と大きな話題になりました。

差し引き20km。ハーフマラソンの世界記録に迫るペースということになってしまいます。

番組側から表示のミスだったと説明されたと伝えられていますが、当時はネット環境も今ほど整っておらず、細かい経緯まではハッキリしていません。

「西村知美ワープ事件」という呼び名は、今でもチャリティーマラソンのやらせ疑惑の代名詞として語り継がれているほどです。

ダチョウ倶楽部の噂とはるな愛の距離をめぐる指摘

もう一つよく語られるのが、1994年にランナーを務めたダチョウ倶楽部さんにまつわる噂です。

ビートたけしさんが「車で移動していた」という趣旨の発言をしたことがきっかけで、疑惑が広まりました。

ただこれはたけしさん流のツッコミ、いわゆる冗談だったとされており、実際に車を使ったという証拠は出てきていません。

また2010年には、はるな愛さんの85km完走に対して「実際は62.9kmだったのでは」という指摘がネット上で出たこともあります。

こちらもその後の検証で85kmの走行が確認されており、水増しはなかったと結論づけられています。

さらに面白いのが、こうした疑惑をきっかけに、ネットの有志が毎年ランナーの位置を追いかける「追跡団」のような動きが生まれたことです。

2003年ごろから続いているとされ、今年も「ネット民がずっと見ているんだから、不正なんてできるわけがない」という声が複数上がっていました。

疑いの目が、逆に一番の証明装置になっている。なかなか皮肉な構図やと思います。

距離が終盤まで非公表だったことも車移動疑惑を招いた一因ではないか

ここからは、私自身の見立てになります。

今回の騒動、大きな原因は「総距離が終盤までハッキリ示されなかったこと」にあるんじゃないかと思っています。

以前は放送前に距離を発表していた時期もありましたが、近年は本人の仕上がりや体調に合わせて直前まで調整するため、事前非公表が通例になっているそうです。

コースについても、安全面を理由に原則非公開とされています。

沿道に人が殺到して走行の妨げになった過去があるからで、これは番組側の言い分にも十分うなずけるところなんですよね。

ただ、視聴者からすると「今どのくらい走っているのか」を自分で推測するしかない状態になります。

推測に頼らざるを得ないとき、人はどうしても「一番なじみのある数字」に引っ張られてしまうものです。

その結果が、今回の「100kmのはず」という思い込みだったのではないでしょうか。

コースは伏せたままでも、総距離だけなら早い段階で「今年は80kmです」と示すことはできたはず。

その一言があれば、ここまで大きな騒動にはならなかったんじゃないかな、と私は思っています。

車移動デマに対するネットの反応は今も割れている

デマだと分かったあとのネットの反応も、なかなか興味深いものがありました。

「単なる計算違いだったのか」「疑ってごめん」と素直に受け止める声がある一方で、「そもそもテレビの演出自体が信用できない」という、もっと根深い不信感を口にする声も少なくありませんでした。

GPSで現在地をリアルタイム配信すればいいのに、というコメントも見かけましたが、これはある意味、視聴者側からの率直な要望なのかもしれません。

数字の勘違いという単純な話だったにもかかわらず、ここまで話が大きくなった背景には、長年積み重なってきたテレビへの不信感があるんだろうなと、なんとなく腑に落ちるところがありました。

デマは晴れても、疑いの目そのものはそう簡単には晴れない。

このあたりが、今回の騒動のちょっと切ないポイントだったように思います。

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まとめ

最後に、今回調べて分かったことを整理しておきます。

  • 星野真里さんの車移動疑惑は、19時台の「残り29km」という誤情報が発端だった
  • 実際には19時25分すぎに74.1km地点、残りは5km台しかなかった
  • 総走行距離は80kmで、100kmだと思い込んだ視聴者の計算違いが疑惑の正体だった
  • 終盤の区間ペースを追っても、不自然に距離が飛んだ箇所は見当たらなかった
  • 24時間テレビのマラソンでは、西村知美さんの「ワープ事件」など過去にも似た疑惑が繰り返されてきた
  • 距離が終盤まで示されなかったことも、勘違いを広げた一因だったのではないか
  • デマ自体は晴れても、テレビへの根深い不信感まではなかなか晴れない

こうして数字を一つひとつ追いかけてみると、今回の疑惑は「誰かが仕組んだ嘘」というより、「視聴者側の思い込みが積み重なった結果」だったんだな、というのが私の率直な感想です。

星野真里さんが80kmを走りきったこと自体は、紛れもない事実。

デマに振り回されるより、まずはその頑張りをちゃんと見てあげたいなと、記事を書きながら思いました。

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